二代目社長の組織変革【製造業】
二代目社長の組織変革
製造業:金属加工
従業員:80名
二代目社長が事業継承した際、
2年連続の赤字が続いていました。
そこでまず取り組んだことが2点あります。
1.顧客の戦略と自社の取り組みを一致させる事
2.組織風土の変革による従業員と会社との良好な関係を築く事
1.顧客の戦略と自社の取り組みを一致させる
まず取引先上位20社を
顧客評価(生産量、生産量増加計画、技術)
信頼関係(納入シェア、製品評価)
の2軸で4分類にランク付けし、ランクに応じた価格設定、技術開発のサポートをしました。
また取引先と自社をつなぐ営業・エンジニアを配置。
経営層との交流、顧客アンケートやヒアリング、
技術交流会や製品完成立会検査の機会を通じて、
顧客のニーズや課題発見にとどまらず、
顧客の戦略と自社の戦略の取り組みを一致させました。
2.組織風土の変革による従業員と会社との良好の関係を築く
職人気質で個人で仕事をする従業員が多く、
会社全体で事業に取り組んでいる組織風土ではありませんでした。
そのためまずは、時間をかけて会社全体で事業に取り組める
一体感や連帯感を形成することにしました。
具体的な取り組みは、
毎月各持ち場で話し合う機会を設けました。
その際には、以下の4つの視点を大切にします。
1.顧客は誰かを考える
2.顧客の声を把握する
3.顧客を分析・洞察する
4.アイディアを出す
そのことで、まずは仕事の捉え方が変わりました。
自分の仕事は、モノを作るだけではなく
お客様のご要望に応えるためという新しい認識が職人に芽生えました。
そして、個人の役割を果たすだけで仕事は完結する事はなく、
川上から川下までチームで連携するからこそ成り立つことを認識しました。
また話し合う機会を設けたことで、
会社の方針や価値観が自然と浸透していき、
またお客様のためにどうしたらいいかという意見も出る様になりました。
・納期を早めるにはどうしたらいいか
・品質を高めるにはどうしたらいいか
・生産性を高めるにはどうしたらいいか
ほとんどの職人が、自ら考える様になり
今まで受け身だったのが主体的になりました。
その結果、業績も必然的に向上し、それに合わせて評価制度も見直しました。
会社全体が好循環に周り始めたことで、
一気に組織風土も変わり、今では黒字経営になっています。
運用を伴う「仕組み」や「制度」で、
会社は変革できます。
ぜひ会社を変革・成長させたい方は弊社までお問い合わせください。