企業の成長は「独自の価値」で決まる
企業の成長は「独自の価値」で決まる
企業の成長は、顧客に「独自の価値」を提供できるかどうかで決まります。
その価値を創造したりそれらを提供するのは、
「従業員の能力」そのものです。
つまり「人」こそが、企業の成長の鍵を握ります。
数年前の事です。
とある東京の印刷会社の経営者の方は、
リーダーシップが強く、
日々の業務では細かく指示し、従業員を管理監督、
自分の考えている通りにやれば問題ないと自負して経営をされていました。
その経営者の方は、
順調に会社を成長させていきましたが、
近年になって経営に限界を感じているとの事で相談に来られました。
よくよく話をお伺いすると、
「従業員はよく働いているが、何を考えているのかわからない。
私と従業員はもちろんだが、従業員同士もしっかりと信頼関係が構築できているのかがわからず、
時々不安になる事がある」と本音を漏らされました。
つまり会社の中で、一体感や連帯感をあまり感じられなかったそうです。
そこで「成功の循環(Theory of Success)」をお伝えしました。
ダニエル・キム氏によって提唱されたモデルです。
①関係の質→②思考の質→③行動の質→
④結果の質→① と循環するモデル。
簡単に解説すると
経営者や従業員同士の関わり方やコミュニケーションの「関係の質」が良くなると、
従業員の考え方やマインドがポジティブになり、
目的意識が高まって「思考の質」が向上します。
そのことが、従業員の積極性や主体性などの「行動の質」にも良い影響を与え、最終的に
「結果の質」へとつながるという循環モデルです。
(*詳しくは資料をご請求ください)
その後、経営者の方は、今までの一方的な関わり方を改め、コミュニケーションによって
一体感や連帯感のある会社へと変革させていきます。
まずは相手を理解し、時に従業員自身に考えさせて、発言するように促しました。
また業務連絡も個別的で閉鎖的にせず、
できるだけオープンにして様々な情報を全従業員に共有する組織文化へと変えていきました。
その結果、明らかに職場の雰囲気が変わり、
社員の笑顔も見られるようになりました。
仕事に前向きに取り組む社員が増えたことで、
一部商品の品質価値が向上。
さらにはサービスの提供の仕方に加え、お客様のご要望に応えようという社員の接客姿勢も変わり、
今までよりもお客様からの評価をいただくようになり、少しづつ業績が上がっていきました。
今ではすっかりコミュニケーションが良くなり、
一体感や連帯感が醸成され、
ボトムアップの会社になったそうです。
人の成長なくして、企業の成長なし。
社長が変われば、社員が変わり、組織が成長。
その事を実感した経験でした。
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